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SLD傾向で読むのが苦手な人へ|音声・メモで情報を取りこぼさない工夫

SLD傾向や発達特性で読むのが苦手な人へ。説明書、メール、通知から日時・場所・持ち物を拾うための音声化、3色メモ、あとで確認する箱の使い方を整理します。

確認日:2026年6月13日

この記事は、診断や治療の代わりではありません。読むのが遅い、文字を追うと疲れる、説明書や通知を見落としやすい人が、日常の情報を取りこぼしにくくするための工夫をまとめます。

読者の問いは、これです。

長い文章を読むのが苦手で、必要な情報をよく見落とします。音声やメモを使うなら、どう分ければいいですか?

結論は、全部を読む前に「今すぐ必要」「あとで確認」「捨ててよい」に分けることです。

読み書きの負担を音声メモで補助し、聞く、要点、確認、保存に分ける図解
読む負担を一部外に出し、音声メモで要点を確認しやすくする図解です。

この記事の結論

読むのが苦手な時は、読む量を減らす前に、読む目的を分けます。

分け方 判断基準 使う道具
今すぐ必要 締切、場所、時間、金額、持ち物に関係する 3色メモ、スクショ
あとで確認 詳細説明、補足、条件、FAQ 読み上げ、保存フォルダ
捨ててよい 広告、重複、今の行動に関係ない情報 通知オフ、削除

最初から全文を理解しようとすると、重要なところへ届く前に疲れます。まず、行動に直結する情報だけを拾います。

読みづらさは「読む力」だけでは決まらない

読むのが苦手な時、文字そのものの読みづらさだけでなく、情報量、画面の明るさ、通知、時間の焦り、疲労も影響します。

発達障害情報・支援センターは、発達障害に関する情報や相談先を整理して提供しています。読み書きや情報処理の困りごとは人によって違うため、この記事では診断名ではなく「どの情報を、どの形で受け取ると楽か」を考えます。

読みづらい場面 起きやすいこと 工夫の方向
長いメール 依頼と締切を見落とす 先に締切だけ探す
説明書 手順の順番が分からない 1手順ずつメモにする
役所・学校の通知 必要書類が抜ける 持ち物欄だけスクショ
Web記事 途中で別リンクに流れる 読む目的を1つにする
チャット 重要な依頼が埋もれる 後で確認する箱へ送る

「読むのが苦手だから全部無理」と考えるより、読む目的を小さくする方が対策しやすくなります。

3色メモで重要度を分ける

紙でもスマホでも、色を使うと情報を戻しやすくなります。色が苦手なら記号でも構いません。

色・記号 意味 書く例
赤・! 今すぐ行動 6/20まで、15時集合、身分証
青・? 確認が必要 どこに提出、誰に返信
緑・あと 後で読む 詳細説明、背景、補足

長文を読みながら要約しようとすると疲れます。最初は単語だけで十分です。

音声化を使う場面

読み上げ機能や音声読み上げは、長文を目で追う負担を下げる助けになります。ただし、すべてを音声にすると時間がかかることもあります。

音声化に向くもの 向きにくいもの
長い説明文 金額、日付、型番
ブログや資料の下読み 表やグラフ
自分の文章の違和感確認 守秘情報を含む文

数字、日付、住所、個人情報は、音声だけでなく目でも確認します。会社や学校の情報を外部サービスへ入れる場合は、必ずルールを確認してください。

「あとで確認する箱」を作る

読んでいる途中に別の情報が気になると、元の目的から離れやすくなります。

その場で全部読まず、あとで確認する箱を作ります。

入れるもの 見返すタイミング
今日見る 締切が近いもの 夕方に1回
今週見る 生活や仕事に関係するもの 週末に1回
捨てる候補 迷った広告、古い通知 1週間後に削除

大事なのは、保存先を増やしすぎないことです。アプリやフォルダが多いほど、どこに置いたか分からなくなります。

見落としやすい情報のチェック順

情報を読む時は、最初に「行動が変わる情報」だけを探します。

優先 探す情報 見落とした時に起きること
1 日時 遅刻、期限切れ、予約忘れ
2 場所 行き先違い、提出先違い
3 持ち物 当日やり直し、手続き不可
4 金額 支払い不足、予算超過
5 返信要否 連絡漏れ、相手待ち

本文の背景説明はあとで読めます。まず、行動が変わる5項目だけに印をつけます。

具体例:学校・職場・生活の通知

1. 職場メール

先に見る メモ
締切 金曜17時
自分の行動 A資料を更新
確認すること 提出先は上司かチーム全体か

2. 通院・手続きの案内

先に見る メモ
日時 6/20 10時
持ち物 保険証、予約票
注意 朝食制限があるか確認

3. 家族からの連絡

先に見る メモ
いつ 今日18時
どこ 駅前
何をする 迎え、買い物

読む時は、本文の美しさではなく、次の行動に必要な情報を抜き出します。

今日やるなら、この1つ

今日やるなら、スマホのメモに次の3行を作ってください。

今すぐ:
確認:
あとで:

長い文章を見たら、全文を理解する前にこの3つへ分けます。読むのが苦手でも、行動に必要な情報だけを拾えれば、取りこぼしは減らせます。

次に読む記事

読み書きの困りごとが仕事で出やすい場合は、大人のSLDが仕事で困る場面も近いテーマです。

文字以外に音や光でも疲れやすいなら、感覚過敏とは何かで刺激の分け方を確認できます。

相談先を整理したい時は、発達障害の相談先の選び方へ進むと、医療・職場・支援制度の入口を分けやすくなります。

参考にした公的情報

今日から試す3ステップ

  1. 気になった方法を1つだけ選ぶ
  2. 今日の予定の中で試す場面を1つ決める
  3. 合わなかった点を責めずにメモして調整する

参考情報・注意

この記事は当事者の経験と一般情報をもとにした読みものです。本文中に参考資料や公的機関・専門機関名がある場合は、あわせて確認してください。診断、治療、服薬の判断は医師などの専門家に相談してください。

著者について

ADHD当事者としての経験を出発点に、公的機関の情報や関連資料を確認しながら、仕事と生活に取り入れやすい工夫を紹介しています。詳しい運営方針は ズレハックについて を確認してください。

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