
報連相テンプレ実例:短く伝えるメモ、相談文、確認依頼
報連相が苦手な人向けに、締切遅れ、判断に迷う時、確認依頼、会議後共有、雑談が苦手な時の短文テンプレを具体例で整理します。
報連相が苦手な時は、「うまく説明する」より先に、短く戻れる文を持っておく方が現実的です。
この記事では、仕事でよく起きる5場面に絞って、そのまま使える短文テンプレを作ります。診断の有無を決める記事ではありません。締切、相談、確認、会議後共有、雑談が苦手な時に、相手が次に判断しやすい形で伝えるための記事です。
まず使う基本形
最初に使う型は、次の3行だけで十分です。
今の状況: 〇〇です。
困っていること: △△です。
お願いしたいこと: □□してよいか確認したいです。
長く説明したくなった時ほど、この3行に戻します。経緯、言い訳、気持ちを全部入れようとすると、相手は「結局どうしてほしいのか」が見えにくくなります。
報告・連絡・相談で少しだけ型を変える
同じ報連相でも、相手に渡す情報は少し違います。迷ったら、次の型に当てはめます。
| 種類 | 先に出すこと | 短い型 |
|---|---|---|
| 報告 | 結果 | 結果、理由、次にすること |
| 連絡 | 変わったこと | 変更点、影響、必要な対応 |
| 相談 | 決めたいこと | 迷っている点、選択肢、自分の仮案 |
たとえば相談なら、「どうしたらいいですか」だけで送るより、選択肢と仮案を添えた方が相手は答えやすくなります。
A案とB案で迷っています。
私はA案で進めたいです。
〇〇の点だけ問題ないか確認したいです。
場面別の短文テンプレ
| 場面 | まず送る一文 | 追加するなら |
|---|---|---|
| 締切に遅れそう | 「〇〇の提出が予定より遅れそうです。一次版を今日17時、完成版を明日10時でよいか確認したいです。」 | 遅れる理由は一文だけ |
| 判断に迷う | 「A案とB案で迷っています。私はA案がよいと思いますが、〇〇の点だけ確認したいです。」 | 選択肢は2つまで |
| 確認してほしい | 「確認してほしいのは、資料全体ではなく2ページ目の数字表です。」 | 期限と見てほしい範囲を書く |
| 会議後の共有 | 「決まったこと3点、未決1点、私の宿題1点で共有します。」 | 箇条書きにする |
| 雑談が苦手 | 「今は作業に戻ります。また必要なことがあれば声をかけてください。」 | 不機嫌に見えない一言を足す |
NGとOKの言い換え
「正直に言う」と「相手が判断できる形で言う」は違います。責められたくない気持ちが強い時ほど、説明が長くなりやすいので、短いOK文に置き換えます。
| NGになりやすい文 | OKに近い文 |
|---|---|
| 「すみません、色々あってまだできていません」 | 「〇〇は未完了です。今日17時に一次版、明日10時に完成版を出します。」 |
| 「どうしたらいいですか」 | 「A案とB案で迷っています。私はA案で進めたいです。問題ないか確認したいです。」 |
| 「確認お願いします」 | 「2ページ目の数字表だけ、今日15時までに確認いただけますか。」 |
| 「聞いていません」 | 「私の認識では未確認でした。次回から確認先を〇〇に固定してよいですか。」 |
| 「今ちょっと無理です」 | 「今は15時まで作業に集中します。15時以降なら確認できます。」 |
長文になりそうな時は、途中で自分に区切りを入れます。
短く言うと、確認したいのは〇〇です。
詳しい経緯もありますが、先に決めたいのは△△です。
先に結論を置けば、詳しい説明は必要になった時だけ足せます。
1. 締切に遅れそうな時
締切に遅れそうな時は、理由より先に「いつ何を出せるか」を伝えます。
〇〇の件、予定より遅れそうです。
今日17時に一次版、明日10時に完成版を出す形でよいでしょうか。
遅れている理由は、数字確認に追加時間が必要なためです。
ポイントは、謝罪だけで終わらせないことです。相手が知りたいのは、責任感の有無よりも、次に予定をどう変えればよいかです。
遅れが小さい場合:
〇〇の共有が10分遅れます。
14時10分までに送ります。
会議開始には間に合う見込みです。
遅れが大きい場合:
〇〇は本日中の完成が難しいです。
今できている範囲を16時に共有し、残りは明日午前に出す案でよいか確認したいです。
影響が出る作業があれば先に教えてください。
2. 判断に迷う時
相談は、「困っています」だけだと相手が答えにくくなります。選択肢を2つにして、自分の仮案を添えます。
〇〇の進め方で迷っています。
A案は早いですが確認が少なめです。
B案は時間がかかりますが安全です。
私はB案がよいと思います。問題ないか確認したいです。
上司や同僚は、ゼロから考える相談より、「この案でよいか」の相談の方が答えやすいです。完璧な案でなくてかまいません。
3. 確認してほしい時
「確認お願いします」だけだと、相手はどこを見ればよいか分かりません。確認してほしい範囲、期限、判断してほしい点を入れます。
資料の確認をお願いします。
見てほしいのは、2ページ目の数字表だけです。
今日15時までに、数字のズレがないか確認いただけると助かります。
文章表現は後でこちらで整えます。
確認範囲を狭くすると、頼まれた側の負担も下がります。結果として、返事が戻りやすくなります。
4. 会議後に共有する時
会議後の共有は、文章で説明するより、区切りを固定した方が伝わります。
会議後メモです。
決まったこと: 〇〇、△△、□□
未決: ××
私の宿題: 〇〇を明日12時までに確認
次回確認: 金曜10時
会議内容を全部きれいにまとめる必要はありません。最初は「決まったこと」「未決」「自分の宿題」だけで十分です。
5. 雑談や急な声かけが苦手な時
雑談が苦手な時に、無理に明るく返そうとすると疲れます。ただし、無言で切ると不機嫌に見えることがあります。
使いやすい一文を決めておきます。
今は作業に戻ります。また必要なことがあれば声をかけてください。
すみません、今は集中したいので、15時以降に確認してもよいですか。
反応が薄く見えたらすみません。内容は確認しています。
これは愛想を増やすためではありません。誤解を減らすための短い表示です。
送る前の30秒チェック
送る前に、次の5つだけ見ます。
- 今の状況が一文で書かれている
- 期限か時間が入っている
- 相手にお願いしたいことが分かる
- 選択肢が多すぎない
- 謝罪や不安だけで終わっていない
合わない職場・危ない場面では相談先を使う
この記事の文例は、通常の業務連絡を短くするためのものです。強い叱責、ハラスメント、体調悪化、出勤できないほどの不調、合理的配慮の相談、退職や休職の判断が関わる時は、テンプレだけで抱えないでください。
職場の相談窓口、人事、産業医、主治医、地域の相談機関、発達障害者支援センター、障害者就業・生活支援センターなど、状況に合う相談先を使います。
まとめ
報連相が苦手な時は、話し方の性格を変えるより、短く戻れる型を置く方が続きます。
まずは、次の一文だけ保存してください。
今の状況は〇〇です。困っていることは△△です。お願いしたいことは□□です。
この形に戻れれば、締切遅れ、相談、確認依頼、会議後共有の多くは短く伝えられます。うまく話そうとする前に、相手が次に判断できる情報を3行で渡す。それだけでも、仕事の詰まりはかなり減らせます。
参考にした情報
今日から試す3ステップ
- 気になった方法を1つだけ選ぶ
- 今日の予定の中で試す場面を1つ決める
- 合わなかった点を責めずにメモして調整する
参考情報・注意
この記事は当事者の経験と一般情報をもとにした読みものです。本文中に参考資料や公的機関・専門機関名がある場合は、あわせて確認してください。診断、治療、服薬の判断は医師などの専門家に相談してください。
著者について
ADHD当事者としての経験を出発点に、公的機関の情報や関連資料を確認しながら、仕事と生活に取り入れやすい工夫を紹介しています。詳しい運営方針は ズレハックについて を確認してください。